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■ESCO++についてのご質問にお答えします
Q:ボイラコントロール装置が故障した場合、ボイラ装置に影響はありますか?
A:故障しても燃料の削減ができないだけであり、装置設置前のボイラになるだけですので、業務に支障が出ません。

Q:装置を設置するにあたり、届け出など必要となりますか?
A:ボイラ自体を加工するわけではありませんので届け出は必要ありません。

Q:この装置により、ボイラが故障することはありますか?
A:一切ありません。
これまで通りメーカーのメンテナンスを受けることが出来ます。

Q:取り付けに必要な環境はありますか?
A:メンテナンスやデータの取得をするため、インターネット環境が必要となります。
このインターネット回線の部分は、既存の設備に組み入れていただくこととなります。

Q:LANは無線でしょうか?
A:無線LANです。無線LANが敷設出来ない場合には、有線LANの工事が必要な場合もあります。

Q:定期的に装置の設定を変更する必要がありますか?
A:春夏秋冬で変化する設定もインターネット回線から自動的に行われます。
当然、装置の「エラー」情報もインターネット回線から弊社へと送信され、遠隔管理が可能です。

Q:どのような仕組みで燃料を削減するのですか?
A:単純にボイラやヒーターの運転を停止させることで燃料を削減する仕組みです。
ボイラやヒーターが本来持っているマージンをコンピューターが削っているのです。

Q:燃料が削減できたという証明はどうするのですか?
A:5秒ごとに運転状況をデータロガーという装置を使用して計測します。
印刷すると6万ページにも(月当たり)なりますので、PDFファイルでお送りします。
5秒ごと、時間ごと、日ごと、月間の4種類のファイルになります。

Q:燃料費は毎週変動するのですが、計算方法は?
A:当該月の最低価格を反映させています。燃料費が変動しても最安値をさせるため、ここでも削減となるのです。

Q:燃料の種類は?
A:燃料は重油・都市ガス・LPGなど、どんな燃料でも削減可能です。
*バイオマスなどの特殊燃料の場合はご相談ください。

Q:必ず削減できるの?
A:特殊なボイラやヒーターでなければ削減可能です。瞬間湯沸かし器やヒートポンプなどは対象外です。

Q:必ず導入してもらえるの?
A:ESCO方式を採用しているため、燃料費が少ないお客様の場合、導入をお断りする場合もございます。

Q:費用は発生しないの?
A:インターネット環境が整っているお客様の場合は費用負担はありません。ボイラ接続されている配管に温度計がない場合、装着していただくこととなります。
*温度計が装着されていても保護管がない場合は、取り付けをお願いします。

Q:お客様の来客状況が変わるから運転状況も変わるんだけど?
A:一部のお客様においては運転状況は大きく変動しますが、一般的には来店者数と運転状況に因果関係はありません。

Q:いまひとつ、よく分からないのだけど?
A:ヒーターなどの場合、通常1時間当たり最大30分前後運転を行っています。弊社のESCO++は、このうち6分程度停止させることで燃料削減を行います。
もちろん、一度に停止させるわけではなく、間引き運転するだけです。
ボイラなどから運転指示がバーナーに送られている際、運転するかしないかをコンピューターが決定するのです。
もちろん24時間365日、人がついて操作すれば同じことが可能です。

Q:うちは停止させているよ。
A:お客様がチェックアウトされた後や深夜の時間帯に停止させている施設もございますが、停止時間が長すぎると昇温に時間がかかり、結局運転しているのと同等の燃料を消費しています。
停止させすぎは燃料削減には結びつかないのです。

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■ボイラ全般について質問です
Q:ボイラの方式の確認はどのようにおこなうのでしょうか?
A:ボイラの型式で把握できますが、未知のボイラ(すでに倒産しているなど)も存在します。
一般的な見分け方は、蒸気ボイラの場合、圧力が表示されており、温水ボイラや真空式ヒーターなどは、温度が表示されています。

Q:ボイラ容量はどのように確認するのでしょうか?
A:これも、方式と同じですが、型式による確認となります。
通常、「Kw」で表示されています。
ボイラ本体に記載されていない場合(もしくは汚れによる不明)、バーナーの型式を確認してください。

Q:ボイラの主な製造メーカーは何社程あるのでしょうか?
A:三浦工業、日本サーモエナー(旧タクマ・エバラ)、IHI、サムソン、ヒラカワガイダム、昭和鉄工、前田鉄工、愛知ボイラなどが主要メーカーです。
巴ボイラなども散見されますが、大体、これらのメーカーのものが多いようです。

Q:設置されているボイラーは既製品と徳注のどちらが多いのでしょうか?
A:基本的に「特注品」は存在しません。
ボイラを製造するには、「圧力容器法」など複数の法律が存在するためです。
(大規模工場や発電所などを除く)

Q:製品の型式・製造Noでボイラーの仕様を確認することはできるのでしょうか?
A:代表的なメーカー品の場合、型式のみで使用を確認することができます。
倒産した会社も存在するため、それらの確認には、バーナー内に残されているはずの設計図面が必要となります。

■ESCO++販売に関するご質問2
Q:設置されている"ボイラにESCO++"を導入するための条件はあるのでしょうか?
A:温度計及び圧力計は必須です。
ごく稀に「インターロック」機能が装着されていない場合がありますが、その場合のみインターロックボード(遠隔操作)機能を追加する必要があります。
(なくても装着できますが、改造となってしまうため) あとは、特に条件などはありません。

Q:"ボイラにESCO++"を導入できないボイラはあるのでしょうか?
A:2トンを超える蒸気ボイラや最大使用量が50リットルを下回るバーナーを装着しているボイラには、装着できません。
これは、性能ではなく、使用量が少ないボイラに装着しても「インカム」を期待できないためです。
また、多すぎる使用量のボイラの場合、停止や火炎を少なくできないという事情も存在します。

Q:元々"ESCO++"のような省エネ制御が組み込まれているボイラはあるのでしょうか?
A:ありません。
省エネ装置として代表的なものは「三浦工業」などがリリースしている「MIシステム」です。
これは、複数台数の蒸気ボイラを圧力により運転制御するというものですが、実導入で省エネとなっていないのが現状です。

Q:"ESCO++"設置の前に必要なボイラ情報を収集するには測定機器は必要でしょうか?
A:あるといい装置としては、「超音波型流量計」ですが、高価なため必要ありません。
特に測定機器は必要としません。(既存のボイラ性能をそのまま流用するため)

Q:"ESCO++"設置の前に必要なボイラ情報はどのように収集するのでしょうか?
A:バーナーの結線図面が必ず必要となりますが、お客様がお持ちのはずです。
なければ、ボイラメーカーからの取り寄せとなります。(お客様の名前を言えば、もらえます。)
基本的な製品は弊社にあります。
そのほかには、必要な情報は、そのボイラ本体から収集できます。

■ESCO++販売に関するご質問3
Q:"ESCO++"設置の前に必要なボイラの情報収集はどの程度の時間がかかるのでしょうか?
A:慣れてくれば、15分程度で終了します。
関連している装置(循環ポンプなど)を含めても、最高30分程度とお考えください。

Q:"ESCO++"の調査・設置にはボイラの管理者立会いのもとにおこなうのでしょうか?
A:必要ありませんが、稼働状況などの確認のため、立会いが望ましいです。
ボイラではなく、真空式ヒーター(バコティンヒーター)の場合、管理者を設定していない場合が多いです。

Q:"ESCO++"の設置に必要な工具は何が必要なのでしょうか?
A:基本的な電気工事用の工具です。
特殊な工具は必要ありません。
インターネットの接続(無線LAN)の場合には、受信状況を把握する装置が必要です。

Q:"ESCO++"の設置に必要な材料は何が必要なのでしょうか?
A:基本的な電気資材ですが、温度計を交換する際に「ブッシング」が必要となります。
(電気コード、シールテープ、LANケーブルなど)

Q:"ESCO++"の設置は何名でおこなうのでしょうか?
A:基本は1名です。
よほどのことがない限り、1名体制となります。

■ESCO++販売に関するご質問4
Q:"ESCO++"の設置は何時間程度かかるのでしょうか?
A:1台のボイラにかかる時間で約30分程度です。
複数台数の場合には、その台数かける30分で試算してください。
インターネット環境の設定は、作業員のスキル次第となります。

Q:設置先にインターネット環境がない場合はどのようにするのでしょうか?
A:もしもインターネット環境がない場合には「FOMA」のデータカードを使用することになりますがフルパケット扱いとなりますので、収入との兼ね合いになります。
月間使用料と装置の償却費用で、約1万円の収入減となってもいいお客様であれば、この方式でも可能です。

■"ボイラなどの削減提案書"に関するご質問です
Q:"エネルギーの流れを把握する"の表の見方( )内の数値の内容がわかりません(理解できていません)。
A:( )内の数値は、燃料が発生する熱量を「100」とした場合、消費される熱量を各装置ごとに表示したものです。
燃料を「100」とした場合、蒸気を作るために「84」を使用し、排気ガスとして放出される熱量が「16」という意味です。
エコノマイザーと呼称しているのは、排気ガスの廃棄熱を利用して温水を作り出し、ボイラに供給するための「熱回収機」の総称です。

Q:"熱エネルギーの有効利用"の「図3」の内容がわかりません(理解できていません)。
A:図3は、燃料(化石燃料)を燃焼させるために必要な空気の量を示したものです。
空気が少ない(酸素が少ない)場合は黒煙を生じさせ、空気が多い場合には発生させた熱が排気ガスとして放出されてしまいます。
その適正値をグラフ化したものです。